タコ部屋を知っていますか?



――なぜタコ部屋に?
現代にもタコ部屋が存在するというお話をしました。

戦前はともかく、今は沢山の業種・業界があるのに
なぜわざわざタコ部屋で働くのか。

パターンとしては二つあります。
この二つに共通しているのは、お金に困っているということ。

まず言えるのは、現代において
望んでタコ部屋労働をしている人はほとんどいません。

ということは、やむを得ない事情があるということ。
劣悪な環境・条件での労働を強いられても
文句を言えないほどの事情とは何でしょうか。



お金なんです。

闇金で返しきれないお金を借りた人が
「働いて返せ」というような感じで業者に連れて行かれるという状況です。

お金を借りている相手なので文句は言えません。
訴えるにもお金が無いですしね。

借金返済の為に労働を始めるんですが、
生活費などを引かれる上に買い物をしてしまう人が多いために
なかなか完済に辿りつけないんです・・・

戦前であれば他の地方の情報を共有する機会がありませんでした。
関東に住んでいる人が北海道で起こっている
タコ部屋労働の存在を知る方法が無かったんです。

情報の共有という点では現代は発達していて
例えブラジルにいたとしても日本の情報を得ることは簡単です。
でもタコ部屋労働に関しては、隠されている現実なんです。
場所を問わずに情報を共有できる世の中であったとしても、
元になる情報が無ければ共有しようがありません。



そこで二つ目の原因が出てきます。
「良いバイトがあるよ。」「三食食事つきで住み込みのバイトだよ。」
「仕事の内容は軽作業だよ。」などの嘘をつき、道端で勧誘すると言う方法です。

何かしらの職に就いている人は別として、
求職中だったりお金が必要な人からすれば、
おいしい話なのでは?と思ってしまいます。

そして着いて行くと、最初は美味しい食事をお腹いっぱい食べさせてもらったり
良い待遇を受けるんですが、現地に到着するとその環境は一変し、
帰りたいと思っても時既に遅しという状態で働かざるを得ないんです。

このことから、タコ部屋は働きたいと思っている人よりも
気付いたらタコ部屋で働かされていたという人の方が
圧倒的に多いように思いました。





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